40代夫婦のセックス満足度が低下する理由とは?

「最近、夫婦の関係がなんだかマンネリ化している…」
「お互い忙しくて、ゆっくり向き合う時間がない…」
このような悩みを抱える40代の夫婦は少なくありません。私たち編集部には、中年期の夫婦関係について多くの相談が寄せられています。特に、セックスレスや性生活の満足度低下に悩む方々からの声が目立ちます。
実は、データからもこの傾向は明らかになっています。アンファーが2024年に発表した「全国 夫婦関係 満足度ランキング」によると、年代別の夫婦満足度は20代が約84%で最も高く、40代が約70%で最も低いという結果が出ています。また、ハルメク生きかた上手研究所の調査では、夫婦関係の満足度は2021年と比べて全体で8ポイント低下しており、特に60代では大きく低下していることが報告されています。
では、なぜ40代の夫婦関係、特にセックスの満足度が低下してしまうのでしょうか?そして、どうすれば満足度を高めることができるのでしょうか?
この記事では、40代夫婦のセックス満足度を高めるための8つの秘訣を、専門医の知見と実際の体験談をもとにご紹介します。日々の小さな変化から、パートナーシップを深めるコミュニケーションのコツまで、実践しやすい方法をお伝えしていきます。
→ 熟年夫婦生活の改善方法7選|心と体の距離を縮める実践テクニックで、具体的な改善方法をまとめています。
40代夫婦のセックスライフの現状と課題

40代という年齢は、仕事や子育てのピークを迎え、同時に心身の変化も感じ始める時期です。この時期特有の状況が、夫婦のセックスライフにどのような影響を与えているのでしょうか。
統計から見る40代夫婦の性生活の実態
調査データによると、40代夫婦の性生活には特徴的な傾向が見られます。アンファーの調査では、40代の夫婦満足度が約70%と全年代で最も低いことが明らかになっています。また、「夫婦間の家事・育児の役割分担」に関する満足度調査では、男性が約85%、女性が65%と、20ポイントもの差があることがわかりました。
さらに、ハルメク生きかた上手研究所の調査によると、離婚を考えたことがある割合は全体で約4割で、特に女性の50代・60代では半数を超えています。これらのデータから、40代は夫婦関係において大きな転換期であり、特に性生活を含めた親密さの再構築が求められる時期だといえるでしょう。
40代に起こりやすい身体的・心理的変化
40代になると、男女ともに身体的・心理的な変化が現れ始めます。女性の場合は、更年期の始まりとともにホルモンバランスが変化し、膣の乾燥感や性欲の変化を感じることがあります。男性も、テストステロンの減少に伴い、性欲の低下や勃起の質に変化が生じることがあります。
心理面では、仕事のストレスや将来への不安、子育てや親の介護など、様々な負担が重なる時期でもあります。こうした身体的・心理的な変化が、セックスへの意欲や満足度に影響を与えているのです。
忙しさと疲労がセックスライフに与える影響
40代夫婦の多くは、仕事と家庭の両立に追われる毎日を送っています。ハルメク生きかた上手研究所の調査によると、仲良し夫婦と不仲夫婦では一緒に過ごす時間に大きな差があることがわかっています。平日は仲良し夫婦が226分に対し不仲夫婦は120分、休日は仲良し271分に対し不仲153分と、約2倍の差があります。
さらに注目すべきは会話時間の差です。平日の会話時間は仲良し夫婦が137分に対し不仲夫婦は52分、休日は仲良し169分に対し不仲64分と、2.6倍もの差があるのです。この数字は、忙しさの中でも意識的に時間を作り、コミュニケーションを取ることの重要性を示しています。
40代夫婦のセックス満足度を高める8つの秘訣
では、具体的にどうすれば40代夫婦のセックス満足度を高めることができるのでしょうか。専門医の知見と実際の体験談をもとに、実践しやすい8つの秘訣をご紹介します。
秘訣1:コミュニケーションを深める
セックスの満足度を高める第一歩は、オープンなコミュニケーションです。パートナーとの会話時間を意識的に増やし、お互いの気持ちや希望を素直に伝え合うことが大切です。
実際、ハルメク生きかた上手研究所の調査では、仲良し夫婦と不仲夫婦の会話時間には2.6倍もの差があることがわかっています。毎日の小さな会話から始めて、徐々に性的な希望や不安についても話せる関係を築いていきましょう。
「最初は恥ずかしくて言い出せませんでしたが、勇気を出して自分の気持ちを伝えてみたら、夫も同じように悩んでいたことがわかりました。それからは二人で解決策を考えるようになり、関係が前よりも深まりました」(45歳・女性)
秘訣2:新しい刺激を取り入れる
長年の関係では、どうしてもマンネリ化が起こりがちです。新しい場所や時間帯、方法など、ちょっとした変化を取り入れることで、新鮮さを取り戻すことができます。
例えば、普段と違う部屋で過ごしたり、週末の朝など時間帯を変えてみたり、アロマやキャンドルなどで雰囲気を変えてみるのも良いでしょう。お互いの同意のもと、新しいことに挑戦する姿勢が大切です。
「子どもが友達の家に泊まりに行った週末、久しぶりに二人でホテルに泊まってみました。場所が変わるだけで、お互いリラックスして向き合うことができました」(48歳・男性)
秘訣3:心身の健康管理を意識する
セックスの満足度は、心身の健康状態と密接に関連しています。適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけることで、性的な活力も維持できます。
特に40代は生活習慣病のリスクが高まる時期でもあります。定期的な健康診断を受け、必要に応じて専門医に相談することも大切です。心身の不調は性的な満足度にも影響するため、小さな変化も見逃さないようにしましょう。
「仕事が忙しくて運動不足になっていましたが、夫婦で週末にウォーキングを始めたところ、体調が良くなっただけでなく、一緒に過ごす時間も増えて、自然と夫婦の関係も良くなりました」(43歳・女性)
秘訣4:ホルモンバランスの変化に対応する
40代は女性にとって更年期の始まりの時期であり、ホルモンバランスの変化が起こります。膣の乾燥感や不快感を感じることもあるため、潤滑剤を活用するなど、身体の変化に合わせた対応が必要です。
男性も加齢とともにテストステロンが減少するため、性欲や勃起の質に変化が生じることがあります。こうした変化を自然なこととして受け入れ、必要に応じて専門医に相談することが大切です。
「更年期の症状で悩んでいたとき、婦人科医に相談したら適切なケア方法を教えてもらえました。夫にも状況を説明し、理解してもらえたことで、お互いの身体の変化に合わせた関係を築けるようになりました」(46歳・女性)
秘訣5:スキンシップを日常に取り入れる
セックスだけでなく、日常的なスキンシップも夫婦の親密さを保つために重要です。手をつなぐ、ハグする、マッサージをするなど、ちょっとした触れ合いが心の距離を縮めます。
忙しい日常の中でも、意識的にスキンシップの機会を作ることで、自然と性的な親密さも育まれていきます。寝る前に5分でも一緒にリラックスする時間を作るなど、小さな習慣から始めてみましょう。
「毎晩寝る前に、お互いの肩や背中をマッサージする時間を作っています。その日あった出来事を話しながらのひとときは、二人にとって大切なリラックスタイムになっています」(44歳・男性)
秘訣6:相手を尊重し、感謝を伝える
長年連れ添っていると、相手の存在が当たり前になってしまいがちです。しかし、相手への尊重と感謝の気持ちを忘れないことが、良好な関係を維持する秘訣です。
「ありがとう」「大好きだよ」など、感謝や愛情を言葉で伝えることも大切です。相手の努力や変化に気づき、それを認めることで、お互いの自己肯定感も高まります。
「妻が新しい髪型にしたときや、特別な料理を作ってくれたときなど、意識して『素敵だね』『ありがとう』と伝えるようにしています。そうすると妻も嬉しそうにしてくれて、お互いに気持ちが通じ合うのを感じます」(49歳・男性)
秘訣7:二人だけの時間を意識的に作る
仕事や家事、子育てに追われる日常の中で、二人だけの時間を意識的に作ることが大切です。デートの日を決めたり、子どもが寝た後の時間を大切にしたりと、二人の関係を優先する時間を確保しましょう。
ハルメク生きかた上手研究所の調査でも、仲良し夫婦と不仲夫婦では一緒に過ごす時間に大きな差があることが明らかになっています。質の高い時間を共有することで、自然と親密さも深まっていきます。
「月に一度は『デートの日』と決めて、二人だけで外食したり映画を見たりしています。日常から離れて二人だけの時間を過ごすと、恋人時代のような気持ちを思い出します」(42歳・女性)
秘訣8:必要に応じて専門家に相談する
セックスに関する悩みは一人で抱え込まず、必要に応じて専門家に相談することも大切です。産婦人科医やセックスセラピスト、カウンセラーなど、専門的な知識を持った人に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。
特に、更年期症状や勃起障害など、医学的な問題がある場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。恥ずかしさから相談を躊躇することもあるかもしれませんが、専門家は多くの同様の相談を受けており、適切なサポートを提供してくれます。
「長年のED(勃起不全)の悩みを思い切って泌尿器科医に相談したところ、適切な治療法を教えてもらえました。もっと早く相談すればよかったと思いました。今は夫婦関係も改善して、二人とも満足しています」(47歳・男性)
40代夫婦のセックスライフを豊かにするための心構え

セックスの満足度を高めるためには、具体的な行動とともに、心の持ち方も重要です。40代だからこそ大切にしたい心構えについてご紹介します。
「比較」ではなく「二人だけの幸せ」を追求する
セックスの頻度や方法について、他の夫婦と比較したり、若い頃の自分たちと比較したりすることは避けましょう。大切なのは、今の二人が満足できる関係を築くことです。
40代になると、身体的な変化や生活環境の変化に伴い、セックスの形も自然と変わっていきます。それを受け入れ、今の二人に合った親密さを模索することが大切です。
「若い頃のように情熱的ではなくなったと悩んでいましたが、今は深い信頼関係に基づいた穏やかな愛し方があることに気づきました。焦らず、二人のペースを大切にしています」(45歳・女性)
「結果」よりも「プロセス」を楽しむ
セックスにおいて、オーガズムなどの「結果」だけを求めるのではなく、二人で過ごす時間そのものを楽しむ姿勢が大切です。スキンシップや会話を含めた親密な時間全体を大切にしましょう。
特に40代以降は、性的な反応にも個人差が大きくなります。お互いの変化を受け入れ、焦らず、リラックスして過ごすことが、結果的に満足度の高い関係につながります。
「以前は『うまくいかなければ』という焦りがありましたが、今は二人でリラックスして過ごす時間そのものを大切にしています。そうしたら、かえって自然な流れになり、満足度も高まりました」(48歳・男性)
「完璧」を求めず、「成長する関係」を育む
どんな夫婦関係にも浮き沈みはあります。「完璧な関係」を求めるのではなく、お互いに学び、成長していく関係を育むことが大切です。
うまくいかない時期があっても、それを二人の成長の機会と捉え、一緒に乗り越えていく姿勢が、長い目で見たときの夫婦の幸せにつながります。
「結婚20年目で初めて夫婦の危機を経験しましたが、それをきっかけに二人で真剣に向き合うようになりました。今は以前よりも深い信頼関係を築けていると感じます」(49歳・女性)
40代からの夫婦関係をより豊かにするために

40代は人生の折り返し地点であり、夫婦関係においても新たなステージに入る時期です。子育てが一段落したり、仕事のキャリアが安定したりと、ライフステージの変化に伴い、夫婦の関係性も見直す良い機会となります。
「自分」と「パートナー」の変化を受け入れる
40代になると、価値観や人生の優先順位が変わることも少なくありません。自分自身の変化に気づき、同時にパートナーの変化も受け入れることが大切です。
「若い頃は仕事一筋だった夫が、最近は家族との時間を大切にするようになりました。その変化を喜んで受け入れることで、二人の関係も深まりました」(44歳・女性)
また、身体的な変化についても、ネガティブに捉えるのではなく、人生の自然な流れとして受け入れる姿勢が大切です。必要に応じて、専門家のアドバイスを受けながら、二人で対応していきましょう。
「過去」より「未来」に目を向ける
長年連れ添った夫婦は、過去の出来事や古い行動パターンに囚われがちです。しかし、関係を改善するためには、過去の不満よりも、これからどうしていきたいかという未来に目を向けることが大切です。
「以前は夫の仕事の忙しさに不満を感じていましたが、今は二人で過ごせる時間をどう充実させるかを考えるようになりました。前向きな気持ちで接すると、夫も応えてくれるようになりました」(46歳・女性)
二人で将来の計画や夢を語り合うことで、共通の目標に向かって歩む一体感も生まれます。「老後はどんな生活がしたいか」「これからチャレンジしたいことは何か」など、前向きな会話を増やしていきましょう。
「日常」の中に「非日常」を取り入れる
毎日の生活に少しの変化や楽しみを取り入れることで、夫婦関係も活性化します。新しい趣味に一緒にチャレンジしたり、週末の過ごし方を工夫したり、小さな非日常体験を意識的に作りましょう。
「コロナ禍をきっかけに、自宅でのホームパーティーを楽しむようになりました。二人で料理を作ったり、特別なワインを開けたり。そんな小さな楽しみが、日常に彩りを与えてくれています」(43歳・男性)
新しい体験は脳を活性化させ、お互いの新たな一面を発見する機会にもなります。「いつもと違う自分」「いつもと違うパートナー」との出会いが、関係に新鮮さをもたらすのです。
まとめ:40代夫婦のセックス満足度を高める8つの秘訣

40代夫婦のセックス満足度を高めるための8つの秘訣をご紹介しました。ここでもう一度、ポイントをまとめておきましょう。
1. コミュニケーションを深める:お互いの気持ちや希望を素直に伝え合いましょう。
2. 新しい刺激を取り入れる:マンネリ化を防ぐために、ちょっとした変化を意識しましょう。
3. 心身の健康管理を意識する:運動、食事、睡眠など、基本的な健康管理が大切です。
4. ホルモンバランスの変化に対応する:40代特有の身体の変化を理解し、適切に対応しましょう。
5. スキンシップを日常に取り入れる:日常的な触れ合いが、親密さを育みます。
6. 相手を尊重し、感謝を伝える:「ありがとう」「大好きだよ」など、言葉で気持ちを伝えましょう。
7. 二人だけの時間を意識的に作る:質の高い時間の共有が、関係を深めます。
8. 必要に応じて専門家に相談する:悩みは一人で抱え込まず、専門家の力も借りましょう。
40代は、仕事や家庭での責任が大きくなる一方で、心身の変化も感じ始める時期です。しかし、この時期だからこそ、夫婦の関係を見つめ直し、より深い絆を築くチャンスでもあります。
お互いの変化を受け入れ、コミュニケーションを大切にしながら、二人の関係を育んでいきましょう。そして、必要なときには専門家のサポートを受けることも忘れないでください。
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